中国通関について
Chinese Customs
税番区分
分類 | 内容物 | 税金 | 通関手数料 |
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A | 無償のドキュメント | 免税 | 無 |
C | 5000元以下の無償サンプル品等 <※詳細は営業マンにお問い合わせ下さい> | ¥700/件 | |
D | 5000元を超える有償品、商業部品、加工原材料又は税関によって有償とみなされた貨物 | 課税 | ¥5500~/件 |
中国の通関業法では重量について言及していないが、税関職員の裁量で、それぞれの品目毎に制限目安を設けており、ある程度の重量があると、検査の可能性が高まります。
D類区分
貿易形態 | 必要書類 | |
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1 | 無償であるが有償と見做されたサンプル品 | 報関委託書。内容物によりその他の書類。 |
2 | 一般貿易 | 報関委託書。外鎖合同書。内容物によりその他の書類。 |
3 | 加工貿易 | 報関委託書。加工手帳。内容物によりその他の書類。 |
その他 | その他書類が必要な通関 | 強制認証、標簽など。 |
語彙解説
報関委託書 | 通関委託書。外貿権を持つ会社が政府から発行してもらえる書類、外国貿易をする権利を証明する。 |
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外貿権 (一部貿易権) |
中国では海外企業との取引に制限がある。政府が信用度の高い企業だけに海外と取引できる権利を与えるが、これを一部貿易権(外貿権)と言う。その取得には、 (1)外為免許を持つ (2)通関員(通関士)がいる (3)年商が3年で5億円以上などの認可条件があり、現状では、対外貿易専門商社か、 もしくは規模が大きく信用度の高い大型企業に与えられる。 |
外銷合同 | 売買契約書。 |
加工貿易 | 外国から材料を仕入れて、自国内で加工・製造して、外国に再輸出する。 中国の場合には、輸入時に一度関税を納付、定められた期限内に加工・製造を終了して 再輸出すれば、関税が還付される。 |
加工手帳 | 中国政府の発行する、加工貿易の許可証。 |
強制認証制度 | 国家機関である「AQSIQ」と「CNCA」が定める103品目(2020年6月の時点)については、中国通関申請の前に、強制認証(CCC認証)を取得し、該当貨物に認証ステッカーを貼らなければ、出荷、販売、輸入及び営業活動が出来ない。 また、取得には非常に時間と手間かかる。取得を希望される際は、弊社から取得代行業者を紹介する事は可能。 |
関税計算方法 | (インボイス価格+保険料+燃油費)×税率+手数料 |
増値税計算方法 | (申告額+関税)×17% |
現在日本から輸入して必要になる書類の一部
関税率/ 表上表記 |
書類名 | 必要になる品目 |
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報関委託書 | ||
A証 | 標簽審該証書 | 食品、植物を使った製品 |
A証 | 強制認証 | 「AQSIQ」と「CNCA」が定める152品目 アイロン、電子レンジ、スピーカーなど |
7証 | 重工証(自動進口許可証) | 合皮反物など(完成品衣類を除く)加工手帳使用の場合不要 ※2007年度9月までは化繊全般が対象だった。 |
O証 | 機電証(自動進口許可証) | 機械類(部品などを含む) 加工手帳使用の場合不要 |
F証 | 瀕危物種允許進口証明書 | 製品加工前の革(反物)、生革の製品、 これに類する物 |
ご確認ください
報関委託書はD類通関には必ず必要で、その他の書類は関税率表に表記されている通りに 準備する。
- 輸入通関に必要な各種書類は、中国の荷受人が原本を用意していただく必要があります。
- 中国における輸出入貨物に関する法令や通関に関する規則は、常に変更される可能性 があります。また、地域ごとの運用の違いや税関申告地により、必要書類や記載事項が 異なる場合があります。
- 中国に輸入する見本品、または広告品が輸入許可証管理品目となる場合、その数量や 価格に関わらず輸入許可証が必要となります。
- 法人に送る貨物で、内容物が同じ商品で物量が多いものに関しては課税対象(第3通関) となります。通関時に会社発行の「通関委任状」が必要です。
- 個人に送る貨物で、内容物が違う商品で物量が多いものに関しては課税対象(第3通関) となります。通関時に個人のサイン・身分証明書が必要です。